第十一回 構図~日の丸構図からの脱却~
だいぶ間隔が空いてしまいました。失礼しました。
さて、いよいよ構図です。
今日は日の丸構図からの脱却というお話です。
カメラのファインダーを覗くと
中央にピントをあわせるフレームがあります。
ここに撮りたい主体を合わせたままシャッターを押してしまう人がほとんどのことでしょう。
たとえばこんな風に。
ぬいぐるみのジンジャークッキー君の鼻にピントを合わせました。
結果どうなるとおもいますか?
そう、撮った写真全部が日の丸構図といって
主体が中央に集まった写真になります。。
言い換えれば
全てが同じつまらない写真になってしまうのです。
みなさん、どうですか?
歴史的な絵画や写真に
日の丸構図ってありますか?
実はほとんどありません。
良い写真は構図がすばらしい。
それには日の丸構図から脱却することです。
もうひとつ、なぜ日の丸になってしまうかというと
人間の脳に関係があります。
脳は自分が重要だと思うものしか見えないからです。
例えば私の例で言うと
一人目の子どもの時、やたら写真を撮りました。
もう可愛くて可愛くて日々夢中なんですね。
もう背景なんてどうでもいい。
ただ、子どもが笑った、泣いた、歩いたで
バシバシシャッターを切るだけ。
わが子に夢中で、背景がどんな状況かは
二の次でどうでも良くなってしまうのです。
これは脳の構造上どうしようもありません。
結果、中央にわが子を入れてしまう構図になります。
親はそれで良いと思うのですが、
出来れば、客観的に観てもやはりよい写真であったほうが良いのではないでしょうか。
では、どうすれば背景を気にかけるように出来るのか?
答えは、強制的に日の丸構図を排除すれば良いのです。
このようにピントを一旦あわせてから、
強引に中央から外していくのです。
被写体を中央からどかして
右や左や上や下に持っていけば良いのです。
作例ではこんな感じにしてみました。
どうですか、先ほどより絵としてまとまってきましたよね。
今日から日の丸禁止です(笑)。
脳に一旦休んでもらって
強制的に主体を中心から外してしまうことに慣れましょう。
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